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図書館だより 第9号

  「図書室の展示から~谷川俊太郎さんについて」
 現在、図書室では、「谷川俊太郎と詩の世界」「冬に読みたい本~じっくり読みたい長編・シリーズ~」「冬とクリスマス」「理療科におすすめの本」を展示しています。
 先月、92歳で亡くなった谷川俊太郎さんは、昭和6年12月東京都生まれ。詩人のイメージが強いですが、絵本、童話、翻訳、脚本、作詞なども手掛けており、漫画「ピーナッツ」(スヌーピーが主人公)、絵本「スイミー」の翻訳や、鉄腕アトムのテーマソングの作詞などに加え、多くの学校の校歌の作詞もしています。秋田県内では、美郷中学校の校歌が谷川さんの作詞だそうです。詩「二十億光年の孤独」は、国語の教科書で読んだ人も多いのではないでしょうか。
 今回、谷川さんのコーナーを作るために図書室の「詩集」をチェックしたところ、思いのほかたくさんありました。活字版は、新川和江、室生犀星、ランボーといった定番から、鈴木修一本校元校長の詩集もあります。デイジーの他、オーディオブックにも10タイトルほどあり、通常のCD再生機があれば聞くことができます。このオーディオブックは、旧校舎時代に、「盲学校にいいんじゃないかと思って」と50枚以上持参した方が、名前も名乗らずに寄贈してくださったものです。感謝して活用させていただいています。
 ところで、社会科で図書担当の私(佐藤桂)は、谷川さんの詩の中では、「朝のリレー」が一番好きです。図書室では、そのページを広げて展示しています。サンタとツリーも飾ってありますので、ぜひ、見に来てください。そして、長期休みには、「長編」にもチャレンジしてみませんか?
 
  「今月のおすすめの本」
 今月は、中学部1年湊愛唯香さんのおすすめ本です。図書室の本の紹介です。
  『みずたまのたび』 アンヌ・クロザ作、こだま しおり訳
 この本は、みずたまがへんしんしたり、ぼうけんしたりする話です。「みずたまのわたしは・・・」という、これからどうなるのだろうと思わせるところがおもしろいです。私の好きなシーンは、みずたまがいろいろなものに変身するところです。この本を読むと、いろいろなところに行った気分になれます。私も行ってみたくなりました。みなさんもこの本を読んで、一緒に冒険してみてください!
 
  「図書担当から冬休みにおすすめの図書室の本」
  『私の職場はサバンナです!』  太田ゆか(著)  
 大学在学中に現地で資格を取得し、2016年から南アフリカ政府公認サファリガイドとして活動する著者。ガイドになるまでの経緯のほか、さまざまな動物の生態、そして密猟・開発と保護活動についてが描かれています。人口激増のアフリカで、自然保護区との緩衝帯が狭まってくる中で、開発=悪とは言い切れない現実についても触れられています。遠いアフリカの話ですが、オレンジを食べている私たちにも無関係ではありません。動物の意外な生態に驚いたり、深く考えさせられたりする1冊です。
 
  『日本の世界遺産~イラスト図解と写真でよくわかる!』 朝日ジュニア学習年鑑別冊 
 A4サイズいっぱいの迫力ある写真と分かりやすいイラストによる解説で、日本の全世界遺産が紹介されています。2016年発行なので、「もうすぐ!世界遺産」の章8個中5個は既に世界遺産登録されています。真上から見た原爆ドームや下から見上げた厳島神社の大鳥居、ヤクシカと写る縄文杉のド迫力の写真だけでも一見の価値あり。秋田が誇る世界遺産「白神山地」も10ページを割いて紹介されています。
 
  『読んでおきたい偉人伝 小学3・4年』
  1・2年生、5・6年生向けもあるこのシリーズの3・4年生向けでは、今年、「日本被団協」が受賞したノーベル賞を創設したノーベルや、クリミア戦争で活躍したナイチンゲールを始めとした12名が取り上げられています。ノーベル賞が作られた理由を、この本で確認してみませんか?
 
  「冬休み中の貸出について」
 先週後半から、借りた本の返却は冬休み明け、3学期の始業式の日となっています。長期休みは、一人10冊まで借りることができます。
 愛唯香さんと図書担当のおすすめの本は、図書室のものです。図書室には、他にもたくさんの魅力的な本があります。昼休みには、毎日図書担当がいますので、相談にのります。児童生徒だけでなく、先生方も借りられますので、ぜひ図書室を覗いてみてください。12月中は、サンタも一緒にお待ちしています!良いお年を!
 
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