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図書館だより 第4号

 今年は梅雨入りが遅れているそうですが、6月といえば、「雨」や「あじさい」などがイメージされるのではないでしょうか。
「梅雨」と言う言葉は、ちょうど梅の実が熟すころに雨が降ることからきたものといわれています。
 雨の日は、室内で本を読むのがおすすめ!図書室には、昨年、小学部のそうきさんが「うめや」を開店したときに読んだ『はじめての梅しごと』もあります。
大人が読んでも「うめシロップ」を作りたくなる楽しい絵本です。
 
今月のおすすめの本
 今月は、校長先生がおすすめの本を紹介してくれました。
 
「1年1組 せんせい あのね」
選 かしま かずお
絵 ヨシタケ シンスケ  
(株式会社 理論社)
 小学校1年生と担任の先生の交換日記「あのね帳」からセレクトしたつぶやきに、ヨシタケシンスケさんが絵をつけたものです。
 
 「せんせい」
 わたしのせんせいは てつぼうを 10かいさせます
 せんせいは いっかいもやりません
 
といったような小学1年生のつぶやきが54編載っています。
子どもたちのいろいろなつぶやきは、思わずクスッと笑ってしまうもの、懐かしさを感じるもの、ハッとさせられるものがあります。
子どもの豊かな感性とそこから生まれた飾らない自然な言葉は、なかなか深いものがあります。
そして、つぶやきに添えられたヨシタケさんのシンプルな絵もなんとも言われない味わいを出しています。
「そうなんだよ」「そのとおりだよ」と共感したり、「そうか・・・」「そんなこともあったか」と思い出したりして、大人も子どももほっこり楽しめる一冊です。
 
 図書室には活字版の本は残念ながらありませんが、点字本と音声デイジーはあります。ヨシタケさんの他の活字本は何冊かありますので、ぜひご利用ください。
 
「青空文庫」を知っていますか?
 青空文庫とは、「著作権の消滅した作品と、″自由に読んでもらってかまわない″とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した」、「インターネットの電子図書館」です(青空文庫HPより引用)。
「青空文庫工作員」が今も電子化の作業をしていて、読めるものが少しずつ増えています。
今回は、その使い方(読み方)を簡単に紹介します。
1 PCでも、タブレットでも、スマホでも「青空文庫」で検索し、HPのトップページ を開くと、「青空文庫早わかり」や「総合インデックス」が出てきます。
 が、オススメ は「公開中」の「作家別」、「作品別」から探す方法。50音順に並んでいます。
2 WEB上で読むなら、媒体はどれでも、「いますぐXHTML版で読む(横書き)」 か「青空in Browser(縦書き)」をクリックすれば、拡大も可能です。
 Voice Overにも対応しています。
3 ダウンロードして(ネット環境がない場所で)読む場合、PCならWEB上と変わ りませんが、タブレット等の場合は、アプリが必要です。
 無料でもいろいろなアプリ があり、拡大や色の変更が可能なものもありますが、視覚障害者用ではないアプ リは、読みやすい環境にするまで難しい場合があります。
 点字使用者には、スクリ ーンリーダー対応読書支援システム「雛菊の時間」が使いやすいようです。
 青空文庫にある作品は、基本的に「著作権が切れている」ものです。
著作権は、作者の死後70年間(2018年以前は作者の死後50年)は権利を認めるとなっているため、最近の作品はありませんが、定番から「この作家がこんな作品を書いていたのか」というようなものまであります。
一度覗いてみませんか?
 
新刊案内
 1 『GACKTの勝ち方』(活字版と音声CD)…GACKTのファンクラブから全国の盲学校・視覚支援学校67校に寄贈されました。
  今井先生のおすすめです!
 2 わいわい文庫2024(マルチメディアデイジー)…57作品が入ったDVDです。
  PCで再生すると、読み上げてくれます。
  伊藤忠記念財団より寄贈されました。
 3 『新秋田紀行』…月刊あきたタウン情報に連載されていた写真とエッセイをまとめた本です。
  「新秋田紀行」刊行委員会から県内の学校に寄贈されました。
 4 点字絵本『やまのおばけずかん』、『熊とにんげん』、『つるの家』…「点訳の会うず」より寄贈されました。
 他にも、点字絵本が20冊ほど増えています。
 
「図書室についてのアンケート」結果から      
  5月に高等部普通科3年の鈴木ゆうとさんが児童生徒の皆さんに図書室のアンケートを取ってくれました。
アンケートの結果を一部抜粋して紹介します。
皆さんの意見を生かして活用しやすい図書室を目指していきます。
 
1 学校の図書室にどのくらい行きますか?
 (1)ほとんど行かない 73%  
 (2)1カ月に1回くらい 9%  
 (3)2週間に1回くらい 9%  (4)1週間に1回くらい 9%
2 ほとんど行かない人は、その理由を教えてください。
 ・時間がない…(3人)
 ・本をほとんど読まない。欲しい本は買うから。       
 ・(担任が用意した)教室にある本を読んでいるから。 
 ・スマホで調べるから。
 ・借りるためにバーコードを読み込ませるのが苦手だから。
 ・まだ借り方が分からないから。                          
3  普段どれくらい本を読みますか?
 (1)1週間に1冊以上 27%  
 (2)1カ月に1~2冊  19%  
 (3)1年間に1~2冊  27%  
 (4)ほとんど読まない 27% 
4 図書室がより利用されるためにはどうすればいいと思いますか?(→は図書担当から)
 ・授業時間内で図書室に行く機会があればいいと思いました。
  →先生方に呼び掛けていきます。
 ・使い方が分かれば、利用します。
  →使い方紹介週間は終了しましたが、声をかけてくれればいつでも教えます。
 ・点字の本は、探しやすいように背表紙があるファイルタイプにしてほしい。
  →薄い点字の本にファイルを付けるのは、スペースや予算の関係で難しい現状です。
 ・喫茶コーナーがあればよいと思う。
    →図書室での飲食は禁止ですが、日にち限定で実現できないか検討します。
 ・勉強する机を増やす。
  →窓側のテーブルを整理し、閲覧テーブルにしました。活用してください。
 ・名前を変えたりすればみんながより図書室にくると思う。
    →良いアイディアをありがとうございます。 募集してみようと思います。
 ・新しい本(みんなが興味のある本)がたくさん入ればいいと思う。
  →今年度は、児童生徒の皆さんの希望を参考にして本を購入する予定です。お楽しみに!
 ・人がいないと入りにくいので誰かいたほうがよい。
    →昼休みは担当が図書室にいます。本を探したり、必要なお手伝いをしたりしますので、お気軽にご利用ください。
 
寄贈されました
 話題のベストセラー『もしも徳川家康が総理大臣になったら』が、理療科のかわしま先生から寄贈されました。
 2020年、コロナ禍まっただ中の日本を救うべく、AIによって復活した歴史上の偉人たちが内閣を発足、「コロナを収束させ、国民の信頼を取り戻す」というミッションに挑んでいくストーリー。
信長、秀吉はもちろん、坂本龍馬に北条政子、聖徳太子に紫式部、あしかが よしみつ、徳川つなよし、徳川よしむねと時代を超えたメンバーの活躍を楽しめます。
 この作品をもとに、7月に映画も公開されます。
主演は、のむら まんさいさん。あなたなら、映画を見てから読む?読んでから見る?
 
本校図書室は古い本が多いイメージかもしれませんが、図書担当になって、実は新しい本も多いことを知りました。
PR不足だったことを感じるとともに、私自身も利用していなかったことを実感しています。
活用しやすい図書室を目指して、現在、整備中です。
気付いたことがあればお知らせください。
ところで、6月27日はヘレン・ケラーの誕生日。
図書室には、ヘレン・ケラーの本もあります。
6月生まれの作家には、ノーベル賞作家の川端康成や、山本周五郎、サン=テグジュペリなどがいます。
彼らの本もありますので、ぜひ、足を運んでください。
 
以上です
 
本文はここまで

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