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道標(No.264)2019年11月15日

 令和元年10月10日(木)に栗田支援学校を会場として、秋田県特別支援学校職業教育フェア(県央地区)が行われました。午前は技能競技会「錬成会」、午後には高等部作業学習の参観と体験が行われました。その他にも一日を通して様々な活動がありましたので、どのような様子だったのか紹介します。
(1)錬成会
「錬成会」とは、日頃の作業学習等で培った技能を競い合うことを通して、職業能力の向上を図り、就労者として社会参加しようとする意欲を高めることを目的に行われる技能競技会です。今回の県央地区では、ビルクリーニング競技、喫茶サービス競技の2競技が行われました。
(2)作業体験・実践発表
午後の作業体験では、ビルクリーニング会場でポリッシャーの床面洗浄体験、福祉コース体験では、「手浴」の体験、喫茶会場では「ランチくりた」の実践発表などが行われました。


企業が求める人材は?
 10月29日、県総合教育センターでキャリア教育実践研究協議会が開催されました。
プログラムの一つに、企業の方や秋田県PTA連合会の方などによる「トークセッション」がありましたので、その中から、「企業が求める人材」という話題について紹介します。
「最近の若者はどうなのか?」「企業はどんな人材を求めているのか?」という質問に対し、中小企業家連合会の事務局長から、「面接のときの受け答えは立派だが、職場に入ると、マニュアルがないと動けない人が多い。特に男性がその傾向にある。ハングリー精神がほしい。」「主体的に自分の仕事や会社の課題を発見し、それを周りに働きかけていく人材を望む。」というお話がありました。
また、自らも経営者である秋田県PTA連合会会長からは、「今やられている仕事の多くは、10年も経てばA.I.がやってしまうことになるだろう。決まったメニューだけをやれる人には会社は託されない。」という話が出ました。
お二人の言っていることは同じです。「自分で課題に気付き、考え、会社をよい方向へ変えていってくれる人が欲しい。」ということです。
研究協議会のまとめでは、秋田大学の外池先生から、「体験を経験に変える」ということが提言されました。
今、皆さんは、学校で様々な体験活動を行っていると思います。しかし、それだけでは、社会的・職業的自立につながる力にはなりません。
体験したことをしっかり振り返り、「こうしたからよかった」「次はこうしたい」としっかり言葉にすること(体験したことに意味付けすること)と、それを周囲に伝えていくことが大事です。そうすることで、体験が、「経験=自分の力」になっていきます。
そうして、経験を積み重ねていくことが大事だということでした。

 

敬老マッサージ
9月13日(金)に本校の臨床実習室で敬老マッサージが行われました。この敬老マッサージは昭和31年から毎年行われており専攻科理寮科・保健理療科にとっては伝統の学校行事となっています。
この日は高等部専攻科保健理療科の生徒と職員が学校を訪れた24名の方々に日頃の感謝の気持ちを込めて施術させていただきました。中でも2年生はこれから臨床実習に入るところで、患者さんにはまだ慣れていませんので、緊張する様子が伝わってきました。利用者さんに「どこか気になるところはありますか。」「どこか凝っているところはありませんか。」「痛かったら教えてください。」など、和やかに会話を交わしながら施術しました。これからも、身に付けた技術と知識を生かし、患者さんに感謝する気持ちを大事にする理療師を目指して、日々の学習に取り組んでいきたいと思います。御来場いただき本当にありがとうございました。

 

秋田県立視覚支援学校 進路指導部

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