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図書だより9号(2月16日)

         図書だより 平成29年2月16日
          秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行 No.9

 少し早いですが・・・「ご卒業おめでとうございます!」

立春を過ぎてもまだ寒い2月ですが、日差しはもう明るく春の光が感じられます。とうとう卒業式まで20日となりました!
 卒業生の皆さんと過ごしたたくさんの思い出が、よみがえります。

 本校を巣立つ皆さん、どうぞお元気で! また、何かの折に学校にお顔を見せてくださいね。少し早いですが、ご卒業おめでとうございます!

【詩との出会い】    
 さて、「ポケット詩集」(田中和雄 編)の「まえがき」には、次の様なことが書かれています。以下抜粋(ばっすい)。「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘りさげて普遍(ふへん)(ほんとうのこと)にまで届いた詩のことです。・・・生まれてから死ぬまでの一生の間、・・・悩みはつきません。・・・気に入った詩に出会ったらなんども読み返し、時には声を出して読んでごらんなさい。読み返すたびに、階段をおりてゆくように、真実の底にたどりつくでしょう。生きていてよかった、と思う時が、かならず、きます。」  ★いい詩との出会いがあるといいですね!

あいたくて
       工藤 直子

だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた――
そんな気がするのだけれど

それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか――
おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうに くれている

それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから
あいたくて
 
図書委員によるおすすめの本コーナー
今月は、中2 O.M.さんです!(今年度のコーナーのトリです!)
ひみつのきもちぎんこう  
ふじもとみさと 作、田中六大 絵 
                           
 この話は、ある出来事から始まります。上(うわ)ばきからくつをはきかえるのに、時間がかかっている子の頭を主人公がたたいた時です。
 突然、聞きなれない「チャリーン」という音が聞こえてきました。
 そして、その音は何か悪いことをした時に、必ず聞こえてきました。
 ある日、そんな主人公に1つの手紙が届きました。手紙の封筒には、「気持ち銀行より」と書いてありました。手紙には、「預かっている、あなたの『気持ち通帳』がもうすぐいっぱいになります。早く何とかしてください。」と書いてありました。さらに手紙と一緒に「気持ち銀行」までの道が書いた地図が入っていました。
 次の日、主人公がその地図をたよりにその場所へ行ってみると、見知らぬ男が1人出てきました。そして通帳の仕組みについて聞かされます。内容は、今までの音はコインが通帳に入っていく音で、そのコインには名前があって、黒コインというコインが貯まっているということ。そのコインが99枚貯まっており、あと1枚で主人公の良い心が消えてしまうということを聞かされます。次の日、主人公は友だちが困っている場面にそうぐうします。思い切って助けてあげようとした時に、いつもとは違う高らかな音が聞こえてきました。「チャリーン」いつも聞くことのない音だったので、主人公はすぐに「気持ち銀行」に行きました。その音の正体は、銀コインといって貯まれば貯まるほど黒コインを減らしてくれるコインでした。ですが、このコインは、前向きな気持ちで勇気をもって何かをしなくては貯まらないものです。
 この話を読んでみて、自分も自信がなくて後ろ向きな気持ちになってしまうことがよくあるので、勇気をもって行動にうつしてみようと思いました。
 皆さん、ぜひこの本を読んでみてください。
 

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