3月10日(金)、平成28年度卒業式が行われました。
小学部児童9名、中学部生徒10名、高等部生徒10名の卒業生が校長先生から卒業証書を受け取りました。
小林校長は卒業生に向けて「本日、旅立ちの日を迎えた卒業生の皆さん、保護者の皆さん、おめでとうございます。小学部の卒業生の皆さんは真剣に学習に取り組みました。中学部では〝やりたいことができるようになる〟ように頑張ってください。中学部の卒業生の皆さんは自分の役割を果たすことを学び、他の人を思いやることができました。高等部では〝夢を実現〟できるように頑張ってください。高等部の卒業生の皆さんは全校のみんなをリードして頑張ってくれました。様々な行事で頑張りと感動を与えてくれました。学校での勉強は今日で終わります。誇りと役割をもち、周りの人から信頼されるように頑張ってください」と式辞を述べました。
卒業生を代表して高等部3年生の生徒が答辞を述べました。以下、長文ですが紹介させていただきます。
「答辞」
春の訪れを感じるこの佳き日に、無事に卒業式を迎えることができましたことを、私たち卒業生一同感謝いたします。校長先生をはじめ、お世話になった先生方、ご来賓の皆様、保護者の皆様、このような心のこもった卒業式を挙げていただき、ありがとうございます。
今私たち卒業生の胸には、数え切れないほどのたくさんの思い出が浮かんでいます。
わたしには、きらりの3年間で得た宝物が2つあります。一つは、「挑戦する心」です。人前に出ることが苦手な私は、集会などであいさつするたびに緊張し、不安になり、周囲のみなさんにも心配を掛けてきました。生徒会活動では、自分で考え進めることの難しさや大変さで逃げ出したくなることもありました。でも諦めずに何度も繰り返し、乗り越えたことで、やり遂げたときの喜びも大きく、自分にもできるという自信につながりました。また、今年度は、スマイルステージという大きな舞台を経験しました。辛い練習を乗り越え、本番でみんなの演奏が一つになったときには、大きな達成感を味わうことができました。これからも苦手なことから逃げずに、挑戦し続けたいと思います。
二つ目の宝物は「友達や先生方との出会い」です。いつも側で共に笑い、互いに力を与えたりもらったりしてきた、本音を話せる友。迷っている私を励まし、導いてくださった先生方。私が苦手なことに挑戦し続け、笑顔で過ごして来られたのは、友達や先生方の存在があったからです。このきらりに来たからこそ出会えたたくさんの人たちに心から感謝します。
在校生の皆さん、今まで私たちを支えてくださり、ありがとうございました。学校生活はあっという間です。皆さんも、これからの日々に目標をもち、諦めずに挑戦し、協力して進んで行ってください。
温かく、ぬくもりあふれる、このきらりの学舎を巣立つことは寂しいのですが、きらりでの思い出を胸に、自分たちで決めた新しい道を一人一人、力強く進んでいきたいと思います。
最後になりましたが、本日ご臨席いただきました、たくさんの方々に感謝し、秋田きらり支援学校のさらなる発展を願い、答辞といたします。
卒業生のみなさんの飛躍を願っています。
ご卒業おめでとうございました。
同日、午後1時より正面玄関において,秋田きらり支援学校高等部入学選考の合格者が発表されました。貼り出された受検番号を確認し、担任や友達、保護者と一緒に合格を喜ぶ姿が見られました。
合格した生徒にインタビューすると「生徒会活動を頑張ってみんなのためになりたい。良い学校にしたいです」と話してくれました。合格したみなさん、おめでとうございます。
秋田きらり支援学校の入学式は4月10日(月)に行われます。