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R4クローバー2号

乳幼児期から育てたいこと
 外界や空間に関する情報の約8割が視覚を活用していると言われています。見えない、見えにくいということは自分の手の届く範囲より遠くのものについての情報を得ることに不自由があるということになります。欲しいものが近くにあっても気付かないことで、物を取ろう、探そうとする意欲がわかないなど外界に対して行動しようとする意欲を喚起、持続することが難しくなります。ということから視覚障がい乳幼児への支援は、近くにある欲しいものへの気付き、それをどうやってとろうかという外界に対して行動を起こすための環境の設定(動機付け)が大きな課題になります。
「触りたい」という意欲を育てる
 音の出る好きなおもちゃや保有する視覚状況にあった光刺激のあるおもちゃなどを幼児の周りに置き(環境の設定)、自分から触ろうとする行動や探そうとする行動がわずかでも見られたら、心の底からほめましょう。一人でできたら思いっきりほめられる経験を重ねることで、「触りたい」という意欲が高まり、一人でできることが増えることで「触りたい」という意欲が育っていきます。
「見たい」という意欲を育てる
 弱視児は、目を近付けてじっくり見る環境の下で「見えた喜び」を味わい、「見る意欲」を育てることが重要です。それは、養育者が子どもの障害を受け入れ、積極的に外に連れ出しているか、人目を気にせずに時間をかけて触らせたり見せたりしているかといったこと(環境の設定)に左右されます。自分の気持ちを分かってもらえた経験は、意欲的に物事に取り組む気持ちを育む上で重要です。
 本校では、0歳児からの教育相談を行っています。見え方に気になることがあるお子さんがおられましたら、本校への相談をお勧めください。保護者の方へ情報を提供しながら、お子様の発達や見え方に寄り添った支援を行います。
 (文責:畠山尚子・石塚さおり)
 参考文献:視覚障害児の実践的教育(北海道文教大学 准教授 鈴木重男 他)
 視覚障害教育入門―改訂版―(青柳まゆみ・鳥山由子 編著)
 
「白杖 SOS シグナル」を知っていますか?
 これは、「白杖 SOS シグナル」普及啓発シンボルマークです。岐阜市役所が公募により作成しました。白杖を頭上50㎝程度に掲げ、助けを求める意思表示をしている視覚に障害のある人を見かけたら、進んで声をかけて支援しようというものです。
 このシグナルを使う人はまだ少ないようですが、マークの存在は Twitter でも話題にあがっているようです。見かけたら声をかけ、困っていることを聞いてほしいと思います。慣れない場所で不安に思っているとき、周囲の人の「大丈夫ですか?」の一言はとても温かく、勇気付けられるものです。
(文責:佐藤友)
 
点字ブロック理解啓発に係るアナウンス放送
 点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)は、日本で生まれ、1967年(昭和42年)に岡山県立盲学校近くの交差点周辺に、世界で初めて設置されました。それ以降、視覚に障害がある人にとって、点字ブロックは安心して目的地まで案内してくれる道しるべとなっています。
 本校では、視覚に障害のある人たちが「安心・安全」に歩くことができるよう、多くの方々に点字ブロックの役割を知ってもらうための活動を平成27年度から続けております。
 令和2年度から、児童生徒が行っている「秋田県内4駅構内でのアナウンス放送」に加え、今年度は、新たに「秋田竿燈まつり」や「広小路バザール」などのイベントでの放送にも拡げていく予定です。
 
『見えにくい方の相談・支援先をご紹介するリーフレット』
 スマートサイト(発行:秋田県スマートサイト推進委員会/事務局:秋田県立視覚支援学校/後援:秋田県眼科医会/協賛:秋田山王ライオンズクラブ)
 見えにくくてお困りの方の支援先は、様々あります。『スマートサイト』は、各眼科、医療機関より紹介、配付されますが、お手元にない場合、または、支援先の情報が必要な方は、ロービジョン支援センター(スマートサイト事務局)までご連絡ください。本校ホームページにも掲載しています。どうぞご活用ください。
 
ご相談のお問い合わせは
 秋田県立視覚支援学校 ロービジョン支援センターへご連絡ください。

 相談支援担当 銭谷寿・坂本由起子・佐藤友紀子・畠山尚子・落合久貴子・小松和紀  

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