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クローバー1号(5月19日)

 クローバー1号

秋田県立視覚支援学校
ロービジョン支援センター
令和3年5月19日発行
 
「見えない・見えにくい方が生き生きと社会参加できるように」
銭谷 寿
 秋田県立視覚支援学校では、全職員が、ロービジョン支援センターのメンバーとなり、秋田県内の見えない・見えにくいことで困難さを抱えている方の支援を行っています。「相談支援」と「地域支援」の二つの部門に大きく分かれています。相談支援では、乳幼児から成人までの相談を受け付けています。地域支援では、見えない・見えにくい方の応援団である御家族や関係機関、地域の方々の理解啓発や研修支援、情報提供などを行っています。
 見えない・見えにくい方が、生き生きと社会参加することを目指し、本校の職員一人一人が、支援の担い手として直接的にも間接的にもお手伝いしたいと考えています。                       
 また、ロービジョン支援センターは、秋田県スマートサイト推進委員会の事務局を担当しています。「スマートサイト」は、見えない、見えにくい方の支援先を紹介しているリーフレットです。秋田県では、平成29年度から運用が始まり、今年度で5年目を迎えます。このリーフレットは、秋田県内の眼科医療機関、各市町村の障害福祉担当課、地域のハローワーク等で必要な方に配付されています。見えない・見えにくい方が、社会参加するために必要な支援先とつながることができるように、事務局として様々な機関と連携しながら活動していきたいと思います。
 最後になりますが、今年度も、県眼科医会と県ORT(視能訓練士)会、山王ライオンズクラブや県視覚障害者福祉協会、県点字図書館など、関係する皆様との一層の連携と協力を図って参りますのでよろしくお願いいたします。
 
【教育相談部門】
~乳幼児支援班~
 乳幼児支援班では、0歳から就学前までのお子さんと保護者の方、関係機関の方を対象に、子育てや保育、発達に関する相談・支援を行っています。
 「よつば教室」(定期教育相談)では、一人一人の発達段階に応じた遊びの中で、「見る」「確かめる」楽しさや、保有視覚・感覚を十分に活用する体験を大切にしています。個々のニーズや課題に基づいて支援内容や回数を決め、相談・支援にあたります。
 保護者の方に対しては、育児相談や保護者学習会を企画し、お子さんの生活の充実と進路について一緒に考えていきます。幼稚園・保育園等に対しては、お子さんにとってのより良い環境づくりや進路選択に関する情報提供などについて、関係機関と連携しながら支援にあたります。
 今年度は、8月4日(水)に「ちびっこサマースクール」を実施し、お子さんには様々な感覚を使う楽しさを友達と一緒に味わう活動を、保護者・関係機関の方々には個別面談や学習会の場を提供する予定です。
(文責:石塚さおり)
 
~児童生徒支援班~
 県内の小・中学校等に在籍する児童生徒の皆さんや保護者の方、担任の先生を対象として、視覚補助具の使い方や目と手の協応動作、主体的に情報を入手するための方法など、視覚に関する様々な情報提供を行っています。「センター教室」では県央地区を、「サテライト教室」では、大館、鷹巣、由利本荘・横手地区での指導や支援を行います。今年度は、8月7日(土)に「サマースクール」を行う予定です。児童生徒の皆さんが互いに交流しながら、五感を使ったり視覚補助具を活用したりできるような活動を計画しています。また、保護者や関係者の方々を対象とした学習会も行う予定です。
(文責:林 栄美子)
 
~生活情報支援班~
 視覚に障害のある成人の方やその御家族の皆さんなどに対する相談・支援を行っています。相談活動では、見えにくさによって困っていることや今後どのようにしたいのかなど、本人や御家族などのニーズに寄り添った相談活動を心掛け行っています。また、支援活動では、一人一人の困り感やニーズなどの相談内容を取り入れつつ、個々の見え方や活用できる手がかりに応じて、視覚支援情報の入手や生活スキルなどを身に付けることができるよう「あいサポート教室」を開講しています。あいサポート教室では、生活の中で活用・実践できるよう「音声パソコンなどの情報機器の使い方」や「白杖や手引き等の歩行」、手がかりを活用しながら「電子レンジを使った調理」などの活動を取り上げ、生活をしやすくする工夫を個別に学ぶことができます。さらに、受講生同士や本校生徒の交流、余暇活動の機会として、「あいサポート教室合同講座」を開催しています。今年度は、11月にフラワーアレンジメント体験を予定しています。
(文責:落合久貴子)
 
【地域支援部門】
~広報班~
 ロービジョン支援センター報「クローバー」(本紙)の発行と本校ロービジョン支援センターのホームページ上での情報発信を行っています。また、メディアの活用にも力を入れており、今年度は、エフエム秋田の「ランチタイムステップス」という番組の定期収録が予定されています。
 見えにくさでお困りの方やそれを支える方々の参考になる情報を届けられるよう発信していきますので、どうぞ御活用ください。
(文責:今井 理)
 
~研修支援班~
 研修支援班の主な活動として、視覚支援担当者研修会、白杖歩行・生活サポート講習会、サマースクールの保護者学習会、障害理解授業、ボランティア養成講座などを担当しています。
視覚支援担当者研修会では、地域に在籍する見え方に困難のある子どもたちの指導に関わる方々を対象に、見え方や学習環境などについて情報提供を行っています。白杖歩行・生活サポート講習会では、山王ライオンズクラブと協力し、地域の視覚障害の方とその御家族等を対象に、手引きの仕方や白杖による街歩き体験、安全で簡単な調理の工夫や生活便利グッズの紹介などを行っています(コロナ禍のため令和3年度は中止)。サマースクールでは、保護者の方を対象に、御家庭におけるタブレット端末の活用等、ニーズを踏まえた学習会を行っています。
障害理解授業では小学校等を訪れ、視覚障害疑似体験、点字体験などを通して、理解啓発を行っています。ボランティア講座では、視覚障害者の見え方についての講義や点字の体験等を行い、ボランティアの養成につなげています。
これらの活動を通じて、関係機関と連携・協力しながら、広く情報提供と支援に努めていきたいと考えています。
(文責:藤原規行)
 
~相談支援担当者紹介~
支援センター長  銭谷 寿    
副センター長  坂本由起子    
乳幼児支援班  石塚さおり    
児童生徒支援班  林 栄美子   
生活情報支援班  落合久貴子
※ 担当者の写真掲載
 
『スマートサイト』をご活用ください
 見えにくくてお困りの方の支援先は、様々あります。『スマートサイト』は、本校ロービジョン支援センターの他、県内の社会資源を紹介するリーフレットです。視力が低下している方、視野が狭くなっている方などにお渡しください。
各眼科、医療機関に配付されていますが、お手元にない場合はロービジョン支援センター(スマートサイト事務局)まで御連絡ください。本校ホームページにも掲載しています。どうぞ御活用ください。
※ スマートサイトの写真を掲載
 
御相談のお問い合わせは
秋田県立視覚支援学校 ロービジョン支援センターへ御連絡ください。
相談支援担当  銭谷寿・坂本由起子・石塚さおり・林栄美子・落合久貴子
〒010-1409 秋田県秋田市南ケ丘一丁目1番1号
TEL 018-889-8571
FAX 018-889-8575
 
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