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道標(No.268)2021年12月25日

●高等部普通科後期現場実習

 11月9日(月)~20日(金)に高等部普通科の後期現場実習を実施しました。今回は3年生1名が2週間、1年生1名が1週間の現場実習、また、1年生3名が職場見学を行い、それぞれの段階において働くために必要な力は何かを考える貴重な経験をすることができました。そして、3年生は今回の実習で就労アセスメントを実施し、進路決定に向けての重要な実習となりました。

【現場実習】
期 日:11月9日(月)~20日(金)
場 所:スクールファーム河辺
スクールファーム河辺での実習は昨年度から合わせて7度目となりました。これまで継続して行っていた「盆灯籠作り」の作業に加えて、「朗読」にも挑戦しました。朗読の音声データを買取りしていただく新しい仕事です。

【職場見学】
期 日:11月11日(水)
場 所:コメリパワー秋田卸町店
高等部普通科1年生では、将来の働く生活をめざした学習で、ホームセンターを見学しました。店長さんに店内を案内していただきながら業務内容や商品についてのお話を聞いたり、インタビューをしたりしました。当日は、1時間という短い時間でしたが充実した体験をすることができました。

【現場実習】
期 日:11月16日(月)~20日(金)
場 所:ナイス土崎店
初めての現場実習でした。バックヤードで、野菜の袋詰めを行いました。野菜の種類によって袋の大きさや袋の止め方が違いますが、教えてもらったやり方をすぐに覚え、作業ができました。

 

●高等部後期進路学習会
 11月20日(金)に高等部後期進路学習会を行いました。例年であれば、生徒の進路希望の状況に合わせたテーマ(例えば開業をしたい、訪問マッサージへ就職したいなど)を考え、現場で活躍されておられる方々を講師として招いての講演としていましたが、今年度は新型コロナウィルスによる感染症拡大の防止を考慮し、他県の盲学校で行われた進路講習会をVTRで視聴しました。
視聴VTRの講師は吉村文雄氏で、テーマは「『前向き』でいきましょう」です。吉村氏は、地元福井県では有名なおかきを提供する「吉村甘露堂」の代表取締役社長です。30代で目の病気が発覚し、現在ではほとんど見えていません。そんな吉村氏が「どのようにして今を生きているのか」や「目が見えなくても社長業を続けられること」など、自分が今まで歩んできた道を赤裸々にお話しされていました。中でも印象に残ったのは、日本視覚障害者職能開発センターでの出来事です。当時学んだ先生から、ダイビングをしたり、サーキット場で車の運転をしたりという経験談を聞いて、衝撃を受けたというお話です。目が見えなければできないと思うことでも、工夫をすればできることもあるということや、その前向きな気持ちの大事さに感銘を受けたということです。
人生を生きていくためには何を覚えればよいのか、何を工夫すればよいのか、どんな支援が必要なのか、こうしたことは障害を受け止めた上での次のステップです。今回のVTR視聴を通して、改めて自分の障害を素直に受け止めることの大事さを学ぶことができました。一人の障害者としての生き方を紹介しましたが、同じやり方が必ずしも正解とは限りません。一人一人のベストが必ずあるはずです。この機会に、生徒のみなさんには改めて自分の障害と向き合っていただければと思います。
なお、「吉村甘露堂」では通信販売も行っておりますので、ぜひ一度お試しください。
 

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