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クローバー3号(11月15日)

視覚障害者の災害対策
島根県西部地震をはじめ、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震、西日本を中心とした記録的な豪雨、数々の台風による雨や風による被害により犠牲となった方々におくやみ申し上げるとともに、被害に遭われた全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
避難された方々の中には目の見えない方・目の見えにくい方もいらっしゃると思います。
視覚に障害のある方が、様々な災害時に避難し、避難先で過ごすためには、何が必要でどうすればよいのか、考えなければならないと痛感しました。
避難時に周囲に知らせるために効果的なグッズを見つけましたのでご紹介します。
それは、「視覚障害者用防災メッシュベスト」です。これは、蛍光緑色の目立つメッシュ生地のベストで、前身ごろに「目が不自由です手を貸してください」、後身ごろに「BLIND Please Help」と書かれています。
緊急時や災害時に着用し、大きな声で周囲にサポートを求めることで、周囲の方々にすぐに気付いてもらうことができます。こちらは日本点字図書館のわくわく用具ショップオリジナル商品です。また、日常生活用具給付実績があり、販売価格は1,650円です。
この他に「SOSキーホルダー命の笛」・「非常用トイレケアバッグ(便器用)」・「点字ブロック 線状ブロックA(12コマ)」・「缶詰・レトルト食品加熱パック ホットイート1」なども紹介されております。ぜひご覧ください。

日本点字図書館のわくわく用具ショップ防災グッズのアドレスです。
http://yougu.nittento.or.jp/category393_391.html

 

視覚障害者と運動
~サウンドテーブルテニス(STT)~
「サウンドテーブルテニス(Sound Table Tennis)」というスポーツを知っていますか?略してSTTとも言います。以前、盲人卓球と呼ばれ、一般卓球のルールと似ているところもあり、誰でも簡単に楽しめるスポーツです。 
サウンドテーブルテニスは、双方のエンドラインとサイド(60cm)にフレームという枠を取り付けた専用の卓球台を使用します。金属粒を中に入れた球を使用し、ラバーの貼っていない専用のラケットでネットの下をくぐらせて打ち合う競技です。
アイマスクをして競技するA競技と弱視の選手がアイマスクをしないで競技するB競技の二つがあります。A競技は、県障害者スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会など公式な大会にも出場することができます。
また、秋田県では、B競技も出られるサウンドテーブルテニス選手権大会が毎年行われています。大会には、視覚支援学校の生徒も出場しています。
生涯スポーツとしても人気があり、秋田県内では社会福祉会館などを会場に、練習を行っています。

A競技(アイマスクあり)
☆「視力・視野の程度に関わらず、アイマスクの有無で出場競技を分ける」ことになっています。アイマスクを使用すると、弱視の生徒でも出場が可能です。

B競技(アイマスクなし)
☆ 県内では、横手市でのB競技のみの大会が開かれています。
☆ A競技と異なり、球のスピードが速く、見ごたえがあります。

 

点字ブロックと点字ブロック啓発活動
点字ブロックは、全く見えない方はもちろん、弱視の方にとっても、安心して目的地まで案内してくれる道しるべとなります。
本校では、点字ブロックが視覚障害者にとって重要であることを、一般の方々にご理解いただくための活動を行っています。今年は、9月30日(日)午後、秋田駅東西連絡自由通路(ぽぽろーど)の東口・西口の2か所で行いました。

チューモくんからのお願い!
点字ブロックの上で立ち止まらないでね!
点字ブロックの上に自転車や看板など、物を置かないでね!
白杖を持っている人が迷っている様子が見られたら、気軽に声を掛けてくれるとうれしいな!

 

書籍紹介
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
伊藤亜紗(光文社新書)
◎内容紹介※「BOOK」データベースより
私たちは日々、五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)からたくさんの情報を得て生きています。
中でも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われています。
では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるでしょう?
美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析しています。
目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す一冊です。

「新訂版 視覚障害者教育入門Q&A」
編者 全国盲学校長会
監修 青木隆一 神尾裕治(ジアース教育新社)
◎内容紹介「BOOK」データベースより
視覚障害教育に携わる方必携
現在、視覚障害教育に携わっている教員はもちろん、学生を含めたこれから視覚障害教育に携わる方も知っておきたいポイントを、Q&A方式で簡潔に解説しています。
項目数は全部で101項目。障害理解に関して、教科指導に関して、自立活動に関して、進路指導・キャリア教育に関して、医療・福祉労働との連携など、視覚障害教育に関する多くの事項を網羅した1冊です。

 

御相談のお問い合わせは
秋田県立視覚支援学校 ロービジョン支援センターへ御連絡ください。
相談支援担当 長崎雪子・渡部麗子・佐藤加奈子・佐藤友紀子
 

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