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図書だより6号(11月15日)

               図書だより No.6 平成30年11月15日
                 秋田県立視覚支援学校  図書委員会発行

  秋盲祭 図書委員会壁新聞!!
 10月20日(土)に行われた秋盲祭で、図書委員会は、「壁新聞」の掲示を行いました。
 壁新聞は、「地域支援室」にありましたが、皆さん見ていただけましたか? 内容は、『秋田の方言』と『おすすめ本の紹介』でした。
 「方言」の方は、委員会の児童生徒が知っている方言を「気持ち」「様子」「動き」「名前」に分類してまとめました。また、「おすすめの本」の方は、今年度の図書委員4名が、図書だよりで紹介したものを載せました。
 この「壁新聞」は現在、図書室前の廊下に掲示してありますので、ぜひご覧ください!

 図書委員が調べた方言の中から三つほど紹介します。     
 皆さんは、次の秋田弁の意味がわかりますか?
 ①じゃわめぐ

 ②とぜねぁ、とぢぇね 
 ③へちゃまける 
(※答えは、この図書だよりのどこかにあります!)

◎さて、県立図書館から借りた本の中より、詩を一つ紹介します。

   紹介
      吉野 弘 
一歳です
おいた、します
おなか、空(す)きます
おっぱい、たっぷり飲みます
お通じ、あります
よく眠ります
夜泣き、しません
寝起き、ご機嫌(きげん)です
固(かた)太りです
ダイエット、まだです
女性です
柔肌(やわはだ)です
おしめ、まだ取れません

 詩集「二人が睦まじくいるためには」(童話屋)より
吉野 弘は、詩人。一九二六年 (大正一五年)~二〇一四年(平成二六年)山形県生まれ。八七歳没


 
  図書委員によるおすすめの本コーナー 
 今月は、高等部1年の O・Mさんです!

  「ピアノはともだち」 ~奇跡(きせき)のピアニスト辻井(つじい)伸(のぶ)行(ゆき)の秘密
こうやま のりお 著(講談社)
  みなさんは、全盲のピアニスト、辻井伸行さんをご存知ですか?
私は、音楽が好きで、ピアノを小学部高学年の頃からひいています。それで、この本を借りてみました。
私はこの本を読んで、印象に残ったことが三つあります。
一つ目。辻井さんは、20歳の時、世界的な「ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール」で優勝しました。目が全く見えず、楽譜も見えないのに、なぜ音をはずさず演奏できるのだろうと思いました。
二つ目。辻井さんは、生まれてから普段の生活の中で、音にとても敏感でした。洗濯機や掃除機の音などを聞くと、火がついたように泣いたり、環境が変わり、慣れない音がすると、泣き出したりしたそうです。私も小さい頃から音には敏感だったと思いますが、そこまでではなかったのではないかなと思います。
三つ目。辻井さんは、生まれて8か月の頃、昼と夜が逆転してしまって、お母さんは、くたくたに疲れ、ストレスがたまっていたそうです。そんな中、お母さんは、あることに気がつきます。彼は、有名なピアニスト、スタニスラフ・ブーニンの演奏する「英雄ポロネーズ」の時は、足をバタバタさせて喜ぶのに、他の人の演奏の時は、機嫌が悪くなったのです。そんなの「錯覚だよ」と言われても、お母さんは、辻井さんの「耳の才能」を信じました。そして、その才能を伸ばして上げようと環境を整えていきます。そして、1歳半の時に、ピアノの先生につきます。子育てに悩みながらも、辻井さんの才能に気がついたお母さんはすごいと思いました。
さて、今では、世界の人たちが注目する、辻井伸行さんですが、いつも聞く人を楽しませたいと、心をこめて演奏し、その美しい音色で多くの人を感動させています。
わたしは、生きているうちに一回でも、彼の生演奏を聴いてみたいです。そして、辻井さんに会うことができたらいいなあと思っています。
みなさんも、ぜひこの本を読んでみてください。

【こうやま のりお】1960年(昭和35年)埼玉県生まれ。ノンフィクション作家。
※この本は、図書室に点字版も活字版もありますので、読んでみたい方はご利用ください!

 

 あきたスマートカレッジ 点訳ボランティアさんより、手作り点字図書を2冊いただきました。 

「あきたスマートカレッジ・点訳ボランティアになろう」の講座(秋田県生涯学習センター主催)を受講した皆さんより、次の手作り点字図書を2冊いただきました。図書室に配置し、利用させていただきます。
 ★点訳ボランティアの皆さん、ありがとうございました!
① なぞなぞのすきな女の子
  松岡 享子(きょうこ) 作
② なぞなぞライオン
  佐々木 マキ 作

 

  咲良さんの『読み聞かせボランティア デイジー』 
 ある10月末のお昼休み、小3、咲良さんの教室をのぞくと何やらお友だちや先生が集まっています。その日は、咲良さんの久しぶりの『読み聞かせボランティア デイジー』の日でした。6月から時々お昼休みに皆さんに集まってもらって、読み聞かせをしているそうです。
 この日の本は、「みえるとか みえないとか」(ヨシタケ シンスケ 作)という絵本でした。ボランティアを続けているうちに、人前で読むことに自信がついてきた咲良さんです。毎回のおすすめ本のチョイスも楽しみです。咲良さんの「今日はデイジーやりま~す!」の声を聞いた方は、ぜひ聞きに行ってみてください!

【秋田弁の答え】

①じゃわめぐ(寒気がする) 

②とぜねぁ、とぢぇね(さびしい)
③へちゃまける(おせっかい) 

  ◎ 皆さん、わかりました?
 

本文はここまで

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