夏休み!さあ、本を読もう!
今年で62回目となる「青少年読書感想文全国コンクール」。今年も課題図書の部門では、小学校(低・中・高)・中学校・高等学校の課題図書、計18冊が紹介されました。毎年、それらの本を点字印刷して、全国の学校に無料で送ってくださるのが、徳島県のボランティア団体「点訳 燦(さん)の会」の皆さんです。今年もいただいた点字印刷18タイトル分を、本校の図書ボランティアさんのご協力を得て、カバー・点字タイトル・バーコードなどを付けて製本化しています。
過去の課題図書もたくさんありますので、ぜひご利用ください。
さて、もうすぐ夏休み! 本を読みたいけれど、「最近目が疲れて・・・」という人には、詩や小説などの朗読CDやデイジー図書をおすすめします。また、「何を読めばいいか分からない・・」そんな人には、取りあえず図書室をのぞいてみることをおすすめします。あなたにぴったりの本がきっと見つかると思いますよ!
★課題図書の中から活字本4冊を購入したので、紹介します★
●小学校低学年の部より●
●小学校低学年の部より●
『ひみつのきもちぎんこう』(金の星社)
藤本 美郷 文/ 田中 六大 絵
ジャリーン。「いまなんかきこえた?」ある日ゆうたは、手紙にかかれていた地図をたよりに、ひみつの場所をたずねます。そこはきもちをあずかる、ひみつのきもちぎんこう。シャリーン、チャリーン・・・。つぎつぎといろんなきもちが入ってきます。きもちつうちょうがいっぱいになると、どうなっちゃうの・・・?!
●小学校中学年の部より●
『コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業』(佼成出版)
中村 文人 文
コロッケ先生こと小六信和さんは、小学校や中学校を回り、古紙のリサイクル授業を行っています。コロッケ先生のねがいは、すてられる紙を、一枚でも多く救うことなのです。さあ、実験あり、クイズありの、楽しい授業をのぞいてみましょう。
◎紹介した2冊の本の他に、次の本も入りました!
・「白いイルカの浜辺」(浜辺で傷ついたイルカの子を見つけたカラは・・。中学校の部)
・「タスキメシ」(陸上の名門高校が舞台の青春スポーツ小説。高校の部)
夏休みの本の貸し出しについて
○一度に借りられるのは、一人5冊(点字は、5タイトル)まで。
○学校が開いていれば、返却したり借りたりすることもできます!
図書委員によ今月のおすすめの本
高普2年の 高橋望さんからのおすすめの本です!
『 ふたり 』 (講談社 ) 福田 隆浩(たかひろ) 作
ある放課後、少年はいじめられている少女の机の中に雑巾(ぞうきん)を入れているクラスメイトを目撃(もくげき)した。みんなが帰った後にそれを取ろうとすると偶然(ぐうぜん)いじめられている少女と遭遇(そうぐう)する。そこで発覚したのは、少年と少女はともに好きな作家が同じだということ。その作家は覆面(ふくめん)作家と呼ばれ、男なのか、女なのか、またどんな顔なのかは知られていない。二人の考えは一致し、その覆面作家について調べることにした。果たしてその覆面作家とはどういう作家なのか? また、いじめられている少女はこの先クラスになじめるのだろうか? 二人の息の合った連携(れんけい)プレーからも目が離(はな)せない。
この本は、少年少女それぞれの視点から書かれているため、(二人の違う角度からの視点が入り)見える範囲を広げて読むことができます。小学生ながら推理をして、最終的にはその作家の元へたどり着く。地道な努力は必ず結果をもたらすことを感じさせられました。学園もの・恋愛もの・
推理ものの本が好きな方には、一度読んでほしい一冊です。
☆図書室に点字本がありますので、ぜひ読んでみてください。