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道標(No.242)10月9日

道標 No.242 平成27年10月9日 秋田県立盲学校 進路指導部

  中・高等部普通科合同進路学習会  
8月28日(金)、中・高等部普通科合同進路学習会が行われました。テーマは、「卒業生から学ぼう~卒業後の進路について~」ということで、本校卒業生の工藤輝希さんにゲストとして来てもらい、たくさんの話を聞くことができました。
 インタビューでは、学生時代の様子、現在の仕事や一人暮らしのことなど、項目ごとに生徒から質問が出されました。一つ一つの質問に丁寧に答えていただき、大学受験に向けての学習の仕方や現在の仕事に就くまでに努力したことなどを聞くことができました。生徒のみなさんもメモをとり熱心に聞いていました。また、一人暮らしについてはいろいろと参考になることも多かったのではないかと思います。今後の進路に向けて、今から自分ができることなどを考える機会となりました。
  工藤輝希さん 経歴 
小学部1年より本校へ入学。高等部普通科卒業まで12年間本校に在籍。
平成26年3月、筑波技術大学保健科学科情報システム学科を卒業。平成27年3月、日本盲人職能開発センター修了し、秋田県職員の採用試験に合格。
現在、本校の事務部に勤務。

~輝希さんへのインタビューより~
1. 大学に進学するまでにどんな活動をしましたか。
進学ということが決まると学力が必要。目的ができたおかげでモチベーションがついて勉強も自然に進められた。目標ができることが大切。情報の学科に進むため、必要とされるパソコンの知識も事前に学習して備えていた。
2. 一人暮らしの生活でいつ、どのようにして買い物をしていますか。
 初めは近くに何があるか分からないので、友達や先生に聞いて、点字ブロックや電柱などのランドマークも教えてもらった。今は、ネット通販も利用している。大学時代は、同行援護やそういった情報を活用していた。 
3. 普段の生活の中で困ったときはどうしていますか。
 自分でもどうしようもない時に、人が近くにいる場合は、その人に声をかける。郵便物の仕分けは大変なので、宛名ラベルを読んでくれる「よむべえ」という機械を購入して大学から使っている。
4. 仕事で視覚障害を補うためにどんな工夫をしていますか。
 机の周りの整理整頓(物がずれると見つけにくくなるため。)や、ブレイルセンスやブレイルメモを用いて、点字でメモをすること。(音声よりも文字に残すことで頭に入る、確認できる)


 公開研究会 ~栗田養護学校 環境福祉科~
8月27日(木)、栗田養護学校で環境福祉科が行われました。「校内清掃」と「喫茶くりの木の運営」の授業提示がありました。一人一人、手順に沿って丁寧に作業に取り組んでいました。また、報告・連絡・相談を大事にし、「分からないことがあったら確認する」など働くための基本的な態度に気をつけている様子が見られました。
 また、授業参観後は企業関係者も交えての懇談会があり、特別支援学校卒業生の就職後の様子や学校で身につけてほしいことなどについて話を聞くことができました。企業側からは「生徒たちがどんなことができるのか分からない」といった意見やトラブルへの対処法を身につけてほしいなどの要望がありました。いろいろな人と関わりながら仕事する上で、臨機応変な対応ができることが求められています。

本文はここまで

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