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Q&A

 1 よくある質問から

Q どういう学校ですか?
A 視覚障害の特別支援学校です。目が見えない・見えにくい児童生徒に対し、小中学校・高等学校に準じた教育、及び職業教育(あんま・マッサージ・指圧,はり,きゅう)を行う学校です。障害を克服するための指導(自立活動)も行っています。 先天的に障害のある人や、後天性の病気で仕事を辞めて入学した人などが学んでいます。
Q 入学の条件は?
A 「両眼の視力がおおむね0.3未満の方」、「視力以外の視機能に高度の障害がある方で、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度の方」となっています。詳しくは視覚障害支援部まで、お問い合わせください。

Q 高等部の募集は?
A 入学願書の郵送による請求は、12月上旬から受け付ける予定です。詳しくは、担当(教頭)までお問い合わせください。

Q 入学後の経費は?
A 各学部とも授業料は徴収しません。就学奨励費(国や県からの補助)として、次の費用が世帯の所得に応じて、段階別に支給されます。
 ・教科書購入費・交通費(通学・帰省)・給食費
 ・寄宿舎経費(食費・日用品費 等)

Q 卒業後の進路はどうなっていますか?
A 普通科の卒業生は、進学、一般就労、授産施設への入所があります。保健理療科や専攻科理療科の卒業生は、病院や老人保健施設勤務、また開業といった状況です。

 

2 視覚支援学校での学習について

Q 普通学校と違う独自の授業はあるのですか?
A 一般の学校にない学習として、「自立活動」があります。「自立活動」では、一人一人の障害の状態に応じて、その障害に基づくいろいろな困難を改善するために、歩行や点字、パソコンなど、様々な活動を行っています。そのほか、高等部保健理療科では、あん摩マッサージ指圧師の資格を取るための勉強、高等部専攻科理療科では、あん摩マッサージ指圧師の他、鍼師(はりし)、灸師(きゅうし)の資格を取るための勉強をしています。

Q どんな教科書を使っているのですか?
A 「みなさんが使っているものと同じ教科書」「文字や図を拡大した教科書」「点字教科書」の3種類です。また、教科書の内容を録音したものを活用している人もいます。ただし、見た目は違っても、内容はどれも同じです。視覚障害に合わせて、分かりやすいように表現などを直している部分もあります。

Q スポーツはどうやってやっているのですか?
A 球技では、グランドソフトボール、フロアバレーボール、サウンドテーブルテニスなどがあります。いずれも、ボールを転がして、その音を聞いて行うソフトボール、バレーボール、卓球です。以前は、盲人野球、盲人バレー、盲人卓球と呼ばれていましたが、現在は、アイマスクを付ければ、目の不自由な人もそうでない人も一緒にできるスポーツということで、名称が変わっています。その他にも、陸上競技、柔道、水泳、サッカー、バスケットと、視覚障害があってもできるスポーツはたくさんあります。

Q 給食はどのようにして食べていますか?
A みなさんと同じように箸やスプーンなどを使って食事しています。一緒に食事をする時には、時計の針の位置を教えるように、「○時の位置に○○があります」など、どこに何があるのかを教えてもらえると助かります。

 

3 点字について

Q 点字の歴史を教えてください。
A 6つの点を組み合わせて文字を表す点字は、1824年にフランスの盲学校の生徒だったルイ・ブライユによって作られました。日本の点字は、ブライユの点字を基にして、1890年に東京盲亜学校の教師・石川倉次によって作られました。これが日本の点字として認められた日である11月1日が、日本の点字制定記念日になっています。

Q 世界にはどんな点字がありますか?
A ブライユ式の点字が、すぐにそのまま世界中に広まったわけではありません。いろいろな国で、いろいろな点字が試みられました。しかし、現在は、多くの国で、ブライユ式の6点点字が使われています。日本では、点字で漢字を表す方法が2種類ありますが、その一つである「漢点字」では、8つの点を使います。

Q 点字はどうやって打つのですか?
A 点字を打つ道具は、大きく3つに分けられます。一つは、点字盤。定規と呼ばれる金具に挟んだ点字用紙に、点筆と呼ばれる道具を使って点を打ちます。次に、点字タイプライター。そして、パソコンです。パソコンでは、直接点字の文章も入力できますし、ワープロソフトなどで打った普通文字のデータを点字に変換するソフトもあります。

 

4 歩行について

Q 目の見えない人たちは、どのようにして道を歩いているのですか?
A 道路交通法では、視覚障害のある人は、白か黄色の杖(一般に白い杖=白杖・はくじょう)を持つか、盲導犬を連れて歩くことになっています。白杖には、①視覚障害者が歩いていますよ、というサインの役割。②視覚障害者の一歩前の道の状況を知るための目の役割。③壁などに体がぶつからないためのバンパーの役割。の3つの役割があります。

Q 点字ブロックには「進め」と「止まれ」しかないのですか?
A 点字ブロックには2種類あります。線が3~4本浮き出ているものを「誘導ブロック」と言って、進行方向を示します。丸い点々が浮き出ているものは「警告ブロック」と言って、注意を促します。交差点や曲がり角、階段の前後などにあるのが警告ブロックです。

Q 歩いていて苦労することは何ですか?
A 点字ブロックの上に自転車や物が載っていると、とても歩きづらいです。また、点字ブロックの上で立ち止まっておしゃべりをしている人がいると、ぶつかったりよけてもらったりしなければならないので、お互いに申し訳ない気持ちになります。

 

5 盲導犬について

Q 盲導犬と接する時の心構えを教えてください。
A 盲導犬は、あくまでも犬です。犬が喜ぶようなことをされると集中力がなくなり、盲導犬としての仕事がスムーズにできなくなることがあります。ですから、口笛を吹いて呼んだり、体に触ったり、食べ物を与えたりされては困ります。

Q ユーザーはどんなことをして盲導犬をもらうのですか?
A 盲導犬はもらえません。各育成団体から貸与されている(借りている)だけです。

 

6 視覚障害者の方に対して

Q 目の不自由な人に接する時、どんなことに気をつけたらいいですか?
A みなさんが、友達や周囲の人と接する時のように、自然に接してください。ただ、「ここ、そこ、あそこ」といった表現では、どこなのか分かりませんので、「こそあど言葉」は、なるべく使わずに、「最初の音声付き信号の交差点を右へ」「前へ3歩くらい出たところ」など、具体的な話し方を心がけてください。

Q 目の不自由な人に接する時、どんな気持ちで接したらいいですか?
A 目が不自由でも、普通に生活しています。かわいそうだと思ったり、「何かしてあげなくてはいけない」という義務感を持ったりしなくても大丈夫。自然に接してください。

これで回答集は終わりです。
この他に知りたいことがある場合は、秋田県立視覚支援学校ロービジョン支援センターに気軽にお問い合わせください。

本文はここまで

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