視覚障害児のための主な教材・教具としては、次のようなものがあります。
●点字教科書
検定教科書を盲児の適合する内容に編集しています。
●拡大教科書
●点字を書き表すための器具
点字盤 | 点字タイプライター |
●凸教材等を作製するための器具
表面作図器(レーズライター) | 立体コピー |
●立体的な教材
さわる絵本 | 盲人用地球儀 |
●計算のための器具
盲人用そろばん | 音声電卓 |
●作図のための器具
盲人用作図器具 | 見やすいものさし |
●感覚を代行する器具
感光器 |
●拡大器具
ルーペ | 単眼鏡 |
拡大読書器 |
●歩行を補助する器具
白杖 |
●サウンドテーブルテニス(盲人卓球)
ラバーのないラケットと鈴入りボールを使い、ボールはネットの下を転がします。ラケットとボールの音を頼りに返球し合います。卓球台は1枚板で、コート面には縁がついています。
●フロアーバレーボール(盲人バレー)
コートサイズと人数は6人制バレーボールと同じです。ネットの下を鈴入りのボールが行き来します。前衛は全盲で後衛は弱視で構成します。
●グランドソフトボール(盲人野球)
ハンドボールを使用し、ピッチャーはボールを転がして投球します。ベースは走塁用と守備用が区別されて配置されます。1チームは10名(内全盲は4名)で編成されます。
●ゴールボール
1チーム3人の選手が、鈴の入ったボールを転がすように投げ合って、味方ゴールを守りながら、相手ゴールにボールを入れて得点を競う競技です。パラリンピック種目になっています。
●ブラインドサッカー
フットサルをもとに考案されたスポーツで、アイマスクを着け、声や音を頼りにプレーする5人制サッカーです。パラリンピック種目になっています。また、障害の程度により、弱視の選手が、アイマスクを装着せず、音の出ないボールを用いてプレーする「ロービジョンフットサル」という種目もあります。
体を動かしやすい競技には、水泳やジョギングが挙げられます。眼に衝撃を与えないようにという指示を受けている弱視児が参加する場合は、接触プレーのある競技などで特別ルールを設けるなどの配慮が必要なこともあります。