12月12日木曜日の3校時に、令和6年度の臨床体験発表会が行われました。この発表会は保健理療科、理療科3年生が、校内臨床実習で治療してきた外来患者の症例を取り上げて、その成果を発表する場です。
本年度は、2名の生徒が発表を行いました。最初の生徒の発表は「関節モビリゼーションを試みて」というタイトルで、関節モビリゼーションとあん摩を組み合わせた施術を行い、圧痛とVASの相関について考察し、術後の症状の変化について発表しました。次の生徒の発表は「東洋医学からみた腰痛と随伴症状の治療について」というタイトルで、東洋医学に基づいたアプローチによって、問診表から患者の症状を判断し、経穴(ツボ)を用いた治療を行い、その効果について考察して発表しました。
発表後の質疑応答では、1年生や2年生からの「VASの測定について教えてください」「患者さんへの経穴の説明で心がけていることは」などの質問に対して、丁寧に答える3年生の姿が印象的でした。真剣に答える姿勢は、後輩たちにとってよい刺激となったことでしょう。
発表会を通じて、「理療師の心得を大切にして、より効果的な施術を行えるようにがんばっていきたい」「今後も患者に寄り添い、信頼される理療師を目指して努力を重ねていきたい」といった感想があり、生徒たちの成長と意欲が感じられました。参加者全員にとっても貴重な学びの場となり、これまでの努力と成果を共有し充実した発表会となりました。