3月11日(水),卒業式が行われました。
小学部児童4名、中学部生徒9名、高等部生徒14名の卒業生が卒業証書を受け取りました。
進藤校長は「卒業生の皆さんにお渡しした卒業証書は,毎日の学習や児童生徒会活動,運動会や学習発表会などの学校行事,校内実習や現場実習などの進路学習において,全力で最後までがんばり通したことの証明書です。卒業生のみなさん一人一人の健康と,これからの生活が,より豊かできらりと輝くものになることを心より祈念します。」と式辞を述べました。
卒業生を代表して高等部3年生の生徒が答辞を述べました。以下、長文ですが紹介させていただきます。
「答辞」
温かな日差しが、このかがやきの丘にも差し込むようになり、春の訪れを感じるようになりました。本日は、私たちのために、このような素晴らしい卒業式を挙げていただき、心から感謝申し上げます。卒業証書が手渡されてから、これまでの日々を思い出し、今、旅立ちの時を実感しています。
高等部に入学した三年前、新しい環境に胸躍らせ、同時に緊張と不安を抱えていたことを、つい昨日のことのように思い出します。この三年間を振り返ると、数々の思い出が浮かび上がってきます。アメイジンググレイスを演奏して、大成功を収めたスマイルステージ。書道パフォーマンスで「団結」の二文字を書いた学習発表会。初めて企画・運営をした生徒会企画のスポーツ大会などがありました。中でも、修学旅行は強く印象に残っています。家族のもとから離れて、先生や友達とUSJや東大寺などを見てまわり楽しい時間を過ごせたことは、忘れられないとても大切な思い出になりました。また、生徒会活動では、生徒会長として、大勢の人の前で挨拶をしてきました。初めは、人前で話すことが苦手で、前日から緊張して眠れないこともありました。しかし、回を重ねることで、自信をもって臨めるようになれたと思っています。これら全てのことが、私たちを一回りも二回りも大きくしてくれました。
私から後輩の皆さんに伝えたいことがあります。それは、人との繋がりを大切にしてほしいということです。生徒会の準備が忙しかった時や大学入試のプレッシャーに押しつぶされそうな時に仲間は嫌な顔一つせず、協力や応援をしてくれました。私は、そんなかけがえのない人たちに支えられて、最高の三年間を過ごすことができました。皆さんにも、人との繋がりを大切にして、いろいろな事を仲間と共有してほしいと思います。
今まで、仲間や先生方をはじめ、医療療育センターの皆さん、スクールバスの技師さんと運転手さん、事務センターの皆さん、そして、大切な家族、皆さんの支えのおかげで、充実した学校生活を送ることができ、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
沢山の思い出と出会いに感謝し、秋田きらり支援学校のさらなる発展を願い、答辞といたします。
卒業生のみなさんの飛躍を願っています。ご卒業おめでとうございます。
また,前日の3月10日(火)の午後1時より玄関ホールにおいて,秋田きらり支援学校高等部入学選考の合格者が発表されました。貼り出された受検番号を確認し、担任や友達と一緒に合格を喜ぶ姿が見られました。
合格した生徒にインタビューすると「パソコンを使って情報の勉強をするのが楽しみです」や「立って歩く練習をがんばりたいです」と話してくれました。合格したみなさん、おめでとうございます。秋田きらり支援学校の入学式は4月8日(水)に行われます。