小学部児童7名、中学部生徒13名、高等部生徒7名の卒業生が校長先生から卒業証書を受け取りました。
新目校長は卒業生に向けて次のように式辞を述べました。
本日、卒業を迎えた皆さん、保護者の皆さん、おめでとうございます。
小学部の卒業生の皆さんは、集会や行事などで小学部の最上級生としてみんなを引っ張ってくれました。一番の思い出は仙台への修学旅行。沢山の思い出を抱えて秋田駅の改札口から出てきたときのほっとした顔が忘れられません。
中学部の卒業生の皆さんは、13名の皆さんがお互いを支え合いながら後輩たちをリードしてくれました。きらり祭ではふるさと秋田の素晴らしさを後輩たちと一緒に伝えてくれました。
高等部の卒業生の皆さんは、常に人を思いやる気持ちをカフェや劇団、3組フェスの活動で見せてくれました。皆さんは、学校生活を終え、それぞれの道を歩むこととなります。苦しいとき、困ったときこそ皆さんの心のふるさと「秋田きらり支援学校」での学び、仲間、先生達を思い出してください。きっと次の一歩を踏み出す勇気がわいてくるでしょう。
卒業生を代表して高等部3年生の生徒が答辞を述べました。
以下、長文ですが紹介させていただきます。
「答辞」
教室に差し込む陽の光が、新しい季節の訪れを伝えてくれています。
本日は私たちのために、心温まる卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。先ほどから校長先生をはじめ、来賓のみなさま、在校生より心温まるお言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は高等部の3年間をこの学校で過ごし、よかったと思うことが2つあります。
1つ目は、自分に合った形で勉強ができたことです。体調が整わず、登校できない日が多かったのですが、学校と家をスカイプでつないだり、夏休みに自宅近くの公民館を貸りたりして補習をしました。先生方や家族、地域の方々の協力を得て勉強ができたことを感謝しています。
2つ目は自分の病気について改めて考えられたことです。登校が難しかったとき、医療療育センターの利用体験をしました。自分の体のことを相手に分かるように伝えるのは大変でしたが、これからの自分にとって必要な力であり、それを経験できてよかったと思っています。
今後はこれまで学んだことを生かし、自分の思いを周りの人に伝え、自分らしい生き方を見つけていきたいと思います。
在校生のみなさん、私たちは皆さんに助けられながら学校生活を送ってきました。
特に高等部2年生のみなさんには生徒会や行事など、多くの場面で支えてもらいました。
これからはみなさんが学校をリードし、笑顔がまぶしいきらりを作っていってください。
秋田きらり支援学校の先生、医療療育センターの皆様をはじめ、たくさんの方々のお陰で充実した学校生活を送ることができました。
何よりも、小さいときからずっと支えてきてくれた家族には心から感謝しています。この先も助けてもらうことがたくさんあると思いますが、よろしくお願いします。
最後になりましたが、秋田きらり支援学校の今後の発展を心からお祈りし、答辞といたします。
卒業生のみなさんの飛躍をいつも願っています。
ご卒業おめでとうございました。