【学習支援】

Q4 聾学校の自立活動の展開の仕方についての例を教えてください。


例1 言葉の動作化をしてみよう
言語指導の中で「〜しながら○○します」などの表現について、定着を図るために、アニメのビデオを使って文作りをしています。動作化を伴うと、イメージをつかみやすく、言葉の定着が進みます。子どもがよく知っている身近な教材を使うと興味をもって取り組めるようです。「はじめに」「次に」「最後に」などの接続詞も大切にしながら、活動自体にもしっかりと区切りをつけ、指導を展開しています。

例2 オリエンテーリングをしよう
職員室に行って、職員に声をかけていろいろな質問をする活動。マナーや相手の話を聞きとる態度など、様々なねらいをもって取り組んでいます。また、実際に学校の外に出かけて、会社やお店などに行き、様々な人と様々なコミュニケーションの方法でやりとりするオリエンテーリングも行っています。

子どものもっている聴力を最大限に活用するための方法を追求することはもちろんのこと、言語力を高めるためには、話し言葉や書き言葉、指文字や手話を活用するなどして、言語の受容・表出を的確に行うように指導し、子どもが言語の意味理解を深め、正しい文法で表現できるような体系的な言語の習得を図ることが重要です。

○引用・参考文献
「盲学校、聾学校及び養護学校学習指導要領解説−自立活動編−第5章」 


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