Q1 教室内の環境整備はどのようにしたらよいのでしょうか。
〈教室内の音環境の整備〉
- 教室内でいすや机を動かしたときの音は、難聴児にとっても、かなりの騒音となります。そんなときには、いすや机の脚に古くなったテニスボールをつけてみましょう。大きな音を抑えることができます。
〈座席の位置〉
聴覚障害児は、話をする人の口の形や表情を手がかりにしてことばを聞きとります。
- 先生を見るとき、日光でまぶしくない(話し手の顔がはっきり見える)場所
- 友達がある程度見渡せる場所
- テレビや黒板などが見やすい場所
となるようにしましょう。
〈声の大きさ、話し方〉
- 広い場所では、FM補聴器を利用する。
- 光源に向かって話しをする(子どもにとってまぶしくない位置で)。
- 声の抑揚や調子に気をつけて話す。
- 文節の間を取りながら話しをする。
- 顔の表情をつけたり、具体物を提示したりすると話しが理解しやすい。
以上のような点に配慮して、環境整備を進めましょう。
○引用・参考文献
「聴覚障害児の理解のために 第21集」 全国心身障害児福祉財団難聴児を持つ親の会
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