人工内耳について〜日常生活における配慮点〜

 
   
  ・運動はしてもいいのでしょうか?
    →
頭に強い衝撃を与えるような運動(剣道、柔道、サッカー、空手等)は、埋め込ま
     れたインプラントに影響があるので避けた方がよいといわれています。
水泳は、補聴
     器と同様に、体外装置(スピーチプロセッサ、送信コイル)を外してから行います。
     活動中に
送信コイルが外れたり、ずれたりしてしまったときは、元の位置につけ直し
     ます。
  

  
・教室環境で気をつけるところはありますか?
    →教室には、いろいろな雑音があります。いすや机を動かす音、友だちの話し声、教
     科書をめくる音、先生の声、隣の教室や廊下から聞こえてくる音…音楽室からは、鍵
     盤ハーモニカやリコーダーを一斉に演奏したり練習したりする音…学校が無音になる
     ことはありません。補聴器や人工内耳を装用している子どもにとって、
「騒がしさ」
     は大敵です
。騒がしい音環境では、耳に届いた音声は周囲の雑音に埋もれ、ききとる
     ことが難しくなります。
      また、
静電気により人工内耳のシステムに損傷を生じる可能性もあります。プラス
     チック製の遊具(滑り台やトランポリン等)で遊ぶときは、体外装置を外してから遊
     びましょう。

     磁石の入った市販の玩具は、磁場強度が低いのでそのまま使用できます。
                               

  
・授業にあたって、配慮すべきところはありますか?
     補聴器を装用している子どもさんへの対応と同様、教師の声がよく届き、顔と口元
    が明るく見える「
前から2列目あたり、中央からやや窓よりの席」を座席にしましょう。
     授業の際の話し方や各教科等での配慮については、本支援ガイド「学習支援」をご
    覧ください。
     補聴器装用の場合と同様に、
毎日のお手入れや点検も大切です。スピーチプロセッ
    サの電池チェック(交換用の電池の準備もお忘れなく)、コイルチェッカー(送信コ
    イル部分に当てて、正しく作動しているか確認するためのもの)での点検も心がけ
    ましょう。
                            (コイルチェッカー)
      
      
    また、
災害時の対応も心得ておく必要があります。人工内耳を装用していても、補
   聴器装用児と同様に、校内放送による音声情報が100%正確に伝わるとは限りませ
   ん。緊急連絡をする場合の「伝達方法」(
代替手段…筆談できるような道具の準備、
   絵カード、写真などの準備、手話での伝達ができないか確認するなど)をあらかじめ
   考えておく、実際に子どもさんと練習してみるなどの工夫が必要です。
                                      
<人工内耳について、もっと詳しく知りたい場合は…参考にしてください>
  ・
日本コクレア社http://www.cochlear.com/jp 
       〜人工内耳のメーカーです

  ・
「人工内耳友の会(ACITA)」http://www.normanet.ne.jp/~acita/index.html
      
〜日本全国の人工内耳装用者の会です
   「人工内耳友の会(ACITA)東海支部」http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/
     
〜講演会、研修会等の各種情報、書籍の紹介が載っています。
  ・
日本耳鼻咽喉科学会http://www.jibika.or.jp/
        〜人工内耳の基本的なことや、人工内耳に関するQ&Aなども載っています
  ・全国早期支援研究協議会 : http://www.soukisien.info/
     
〜きこえない・きこえにくいお子さんと親御さんをサポートする会のページです。。

                              (もどる)