在籍校への支援


 

本校では、聴覚に障害のある児童生徒の 「聞こえにくさ」や困り感を知り、よりよい支援に結びつけてもらえるよう、在籍校に向けて「難聴理解学習」や「難聴理解研修」を行っています。また、授業での指導方法や学習内容、環境整備などの相談にも応じています。

 

*聞こえない、聞こえにくいことを「ろう」「聴覚障害」「難聴」など、いろいろな言葉で表します。このページでは「難聴」という言葉を用います。

 

 難聴理解学習・難聴理解研修はなぜ必要なの?

 

 難聴児童生徒が通常の学級で学習や生活をする場合、さまざまな誤解やトラブルを生じることがあります。その原因の一つに、学級の子どもたちが難聴を理解できていないことがあげられます。

 そこで、発達年齢に応じて、またその難聴児童生徒の難聴の程度に応じて、学級の子どもたちが難聴についての理解を深めていくことが大切になります。このことは、将来、子どもたちが社会で共に生きていくために重要であり、また、難聴児童生徒自身が積極的に生きようとする姿勢を育むことにもつながります。 

〈参考資料〉『難聴児童生徒へのきこえの支援 補聴器・人工内耳を使っている児童生徒のために』 

財団法人 日本学校保健会  

 

 「聞こえにくさ」は一見するとわかりにくいため、周囲の人になかなか理解してもらえず、難聴の児童生徒は毎日苦労しています。友だちや先生方がその 「聞こえにくさ」を体験して日々の困り感を知ることで、感じたことや学んだことをみんながよりよく生活するための支援に結びつけてもらえるよう、本校では児童生徒への「難聴理解学習」や先生方への「難聴理解研修」の支援を行っています。

 

*「難聴理解学習」や「難聴理解研修」は、難聴児童生徒の在籍校以外でも実施することができます。

 希望する学校、事業所、団体は、こちら までご連絡ください。

 

 難聴理解学習について

 

対象

 

・難聴児童生徒が在籍する学校の児童生徒

・難聴について学習したいと考えている児童生徒

 

 

小学校での

難聴理解学習の様子

時間
  ・45~50分程度

 

 内容
 

・聞こえや補聴器に関する学習

・難聴児童生徒との接し方を考える学習

・難聴擬似体験

 

実施にあたって

 

① はじめに、先生自身が体験することをお勧めします。

② 難聴児童生徒本人、および保護者の了解が取れてから、実施準備に入ります。

  対象学年や実施日時のご希望などを、聴覚支援学校までご連絡ください。

③ 担任や関係の先生方と聴覚支援学校職員とで、内容や当日の流れなどについて打ち合わせをします。

  内容は、希望や実情に合わせて設定します。

  理解学習の指導計画の作成については、在籍校の先生方にお願いします。 

  難聴擬似体験については、次の 難聴理解研修について をご覧ください。

 派遣依頼文書を作成して、聴覚支援学校校長宛に送付してください。

⑤ 聴覚支援学校職員が在籍校に出向いて、難聴理解学習を実施します。

  事前・事後学習については、在籍校の先生方にお願いします。

⑥ 難聴児童生徒への接し方の注意点について、日常生活の中で必要に応じて指導していきます。

⑦ 指導のまとめや課題の整理、次年度以降の進め方などについて、必要に応じて話し合いを行います。

*進め方や指導案例など、詳しくは 聴覚理解学習ガイド をご覧ください。

 

 難聴理解研修について

  対象

 

 

中学校での職員研修の様子

 

・難聴児童生徒が在籍する学校の先生方

・難聴者に関わる事業所や団体

 

 
時間
 

・1時間程度

 

内容
 

・島根県立松江ろう学校の福島朗博教諭(当時)、信州大学の庄司和史准教授(当時)の実践を参考に、次のような「難聴擬似体験」を行います。

 
 

 A 栓を使った、軽度(=40dB程度)の音性難聴に近い擬似体験

 B イズを流したヘッドホンを装着する、 度の伝音性難聴に近い擬似体験

 

*難聴理解研修では、様々な学校生活場面を想定しながら、AとBの両方を行います。

*難聴理解学習の中で児童生徒を対象に行う場合は、発達段階を考慮しながら内容を設定します。

*難聴擬似体験について、詳しくは 難聴理解学習ガイド をご覧ください。

 

実施にあたって
  ① まずは聴覚支援学校までご連絡ください。

  対象者や実施日時などのご希望をお伝えください。

② 研修担当の方と聴覚支援学校職員とで、内容や当日の流れなどについて打ち合わせをします。

 派遣依頼文書を作成して、本校校長宛に送付してください。

④ 聴覚支援学校職員が出向いて、難聴理解研修を実施します。

          

 在籍校訪問について

    ■ 対象                                                            
   ・難聴児童生徒が在籍する学校の先生
  ■ 時間 
   ・ご相談に応じます。
  ■ 内容 
 

 ◎難聴児童生徒の授業

 (難聴学級、交流学級、通常学級等 問いません)

 ◎懇談

 (例)・環境調整や合理的配慮等

    ・学習内容や支援等

  ■ 実施にあたって 
 

 ①まずは聴覚支援学校までご連絡ください。

  目的、対象者、参観等のご希望を伺います。

 ②在籍校訪問担当の方と聴覚支援学校職員とで当日の日程や参観のポイント等の打ち合わせをします。

 ③派遣依頼文書を作成して、本校校長宛に送付してください。

 ④聴覚支援学校職員が訪問します。

 

  在籍校への支援を希望する方は、お気軽に連絡ください

    お問い合わせ

      ○きこえとことば支援センター(秋田県立聴覚支援学校内)

                        【直通:携帯電話】090-8784-6302

        【メールアドレス】携帯:cho-shien0291@docomo.ne.jp

                   PC:chokaku-s_shien@akita-pref.ed.jp

 

 

      ○秋田県立聴覚支援学校

        【電話】018-889-8572  【FAX】018-889-8575

        【メールアドレス】chokaku-s@akita-pref.ed.jp

 

    相談は随時お受けしています。費用はかかりません。